コンテンツ会議

読書・文学

ミル「自由論」(1859)/SNSの使い方に関する19世紀からの提言

夜寝付けない時には難しそうな本を読む。今回読んだミル「自由論」もKindle Unlimitedで読めるラインアップの中で「眠くなるだろう」と思ってダウンロード。ところが冒頭からパンチラインの連続で逆に目が覚めた。Twitterで時折見かけ...
読書・文学

ダーウィン「種の起源」(1859)/誰もが貴重な存在であるその理由

1月に読んだ本の中でダントツで良かったのが、ダーウィンの「種の起源」。ダーウィンの進化論を根拠に「この世界は弱肉強食であるから弱い者は滅びて当然」的な言説を目にすることがあるけれど、まったくの誤解で、むしろ「弱い者」が生きてこそ「人間」とい...
読書・文学

ドストエフスキー「貧しき人々」(1864)/不相応な恋心に寛容である生きやすさの話

とあるラグジュアリーブランドのファンで、長持ちする小物やバッグは、なるべくそのブランドで買うことにしている。そのブランドの店舗に行く時はいつも私なりの最大限キチッとした身なりをして、足を踏み入れる。ところが先日は子を保育園に送った後にカフェ...
読書・文学

アラン「幸福論」/自分の背骨になる言葉

何かあった際に自分を支える、まるで背骨のような言葉がある。私にとってそれは、ある時は漫画「スラムダンク」の「諦めたらそこで試合終了だよ」という言葉。ある時はおそらく自分で紡いだ「未来のために今を犠牲にしない」という言葉。そして今回、アランと...
読書・文学

フルニエ「グラン•モーヌ(モーヌの大将)」(1913)フランス文学史上、2番目に読まれた本

世界中でもっとも翻訳されたフランスの小説はサン=デグジュペリの「星の王子様」、そして2番目に翻訳された本がこのフルニエ作「グラン・モーヌ」だと言う。(年にフランスの新聞社「ル・モンド」紙が行った「どの本があなたの記憶に残っていますか?」を問...
読書・文学

渡辺京二「逝きし世の面影」ジャレド・ダイヤモンド「昨日までの世界」/社会はいかに変わることができるか

「逝きし世の面影」は19世紀から20世紀初頭にかけて日本を訪れた外国人達が日本についてどのように言及しているか、の膨大な記録を著者が編纂し、考察した本だ。本編だけで577ページもあり、初めて手にした時、その分厚さと重さにびっくりだった。更に...
読書・文学

映画「バレエボーイズ」感想/ 夢を追う人にかける言葉

「バレエボーイズ」はノルウェーの首都、オスロでバレエを習っていた少年3人の4年間を追った、2014年に公開されたドキュメンタリー映画だ。あどけなく、じゃれあっていた少年達がどんどん大人びて将来を憂い迷い、そして吹っ切れるまでを描いたとても爽...
読書・文学

「恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる」感想/恋をする前も、後も。

1977年生まれの私が10代の頃にいちばん読んだ本は山田詠美さんの「放課後の音符」という短編小説集で、その小説に出てくるような恋がしたくて、そのためにはどうすればいいか、を考えながら過ごした10代だった。林伸次さんの「恋はいつもなにげなく始...
読書・文学

DIE WITH ZERO 感想/「ことば」の力で世界の見え方が変わった話

時折本を読んでいると今までの自分の世界の見え方をすっかり変えてしまうような、そんな言葉に出会うことがある。私にとって、「DIE WITH ZERO」に出てくる「記憶の配当」という言葉がそれだった。「DIE WITH ZERO」の著者はトレー...
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41/100 伊集院静「大人の流儀」/人には、本当に、それぞれの事情

「赤信号を渡ってはいけない」そんな聞き慣れた言葉でさえも、たとえば近親者を事故で亡くした方が言葉にすると、重みは違う。伊集院静「大人の流儀」でいちばん印象に残ったのは、白血病で亡くなった彼の妻、夏目雅子が亡くなった日のことを綴った一節だ。「...