2020-09

読書・文学

33/100 田丸久美子著「シモネッタのデカメロン」/感性の変遷と惰性、そして心の痛みについて

妊娠する前の私は不倫・三角関係なんていうねじれた性愛を取材しては文字にしていて、ライター時代の名刺にも「得意分野:婚外恋愛」なんて書くほどだった。ところが子が産まれおかあさん歴が長くなるにつれ、そういった話にあまり興味が持てなくなった。イタ...
読書・文学

32/100 村上春樹著「東京奇譚集」/とある日の偶然の一致について

ラ・ブランシュというフレンチのレストランに行った。この店を知ったのは、一時期定期的にごはんを食べにいっていたシェフ見習いのHさんが「東京でいちばん行くべき店」と断言していたからだ。その後今のパートナーと一度行って、「さすがHさんの薦めた店だ...
読書・文学

31/100 リチャード・ブローティガン著「アメリカの鱒釣り」/赤いドレスの女は何を?

本を読んでいると、時々、思わぬところにたどり着く。きっかけは江國香織の「泣く大人」というエッセイを読んだことで、そこで紹介されていたリチャード・ブローティガンの「西瓜糖の日々」という本に興味を持ち手にとった。それは私が思っていたのと全然違う...
読書・文学

30/100 メイソン・カリー著「天才たちの日課」/正の循環のはじめの一歩

8月はやろうと思っていたことが色々できて、本当に有意義な月だった。1ヶ月を振り返った時に「よくできた」と満足に思うのはとても久しぶりだった。今月は少しペースダウンしてしまったけれど、それでも2020年の前半に比べれば上々。やろうと思って取り...
読書・文学

29/100 エイミー・E・ハーマン著「観察力を磨く名画読解」/ 自分を変える、ひとつの方法

10代の頃からふいにとられる写真が苦手だった。原因は猫背とO脚。意識すればきちんと立てるのだけど、その集中力は「写真撮ります」と声がけされてしばらくの間しか無理。ふいにうつりこんでしまった写真をみると落ち込むから、いつからかカメラを避けるよ...
考えごと・人生

セクハラの罪

フェミニズム的な運動にカチンとくることがあり、我ながら不思議だったのだけど、先日過去の記憶がふとよみがえり、そのいやな感情の袂が分かった。大学生の頃、ライターの仕事をした。それまで飲食店のバイトがメインだった私にとってそこはとても華やかな世...