愛しのコーヒータイム

4年ちょっとかかったワイヤーを使った歯列矯正が終わり、ようやくワイヤーに食べ物がひっかかる不快感とオサラバと思いきや、食事している時以外はマウスピース必須の、もしかしたら歯列矯正時代より不自由な生活をしている。自分の歯型をとって作ったマウスピース装着時の飲食は、糖分を含まない冷たいお茶以外禁止。コーヒーのようにマウスピースに色がつくもの、ホットドリンクのようにマウスピースを変形させる可能性があるものも飲みたいならマウスピースを外してからにする必要がある。

実は歯列矯正に人より時間がかかったのは、矯正後半に毎日するように言われていたゴム掛けをサボっていたせいもある。今回もマウスピースするの寝る時だけでよくない?と手抜きしようかと思案したものの、再矯正だけは絶対避けたく、またワイヤー外した直後は歯が戻りやすいというのもそれはそうだな、と理解できて、かなり真面目にマウスピースをつけることにした。

いちばん不便なのは気軽にコーヒーを飲めないことで、それまではカフェに行く=コーヒーを飲む、だったのに、アイスティーを頼むようになった。コーヒーを飲む前にマウスピースを外して飲み終わったら装着するだけではあるのだけど、外出先でそれをやるのはとても億劫。まず外すのはいいけど、洗ってないマウスピースを再度つけないといけないのが衛生的にためらいがある。かといってトイレに行って洗いにいくのも面倒。結果、コーヒーを諦めることが増えた。

そんな中、毎朝起きてマウスピースを外し、歯磨きをして、その後コーヒーを飲む幸せを感じるようになった。飲み終わったらまたマウスピースだし、カフェに行ってもアイスティーを飲まなくてはいけない。そんな1日がわかっているからこそ、コーヒーは以前よりおいしく、またコーヒーを飲んでいる時間をありがたく感じるようになった。

不自由さとそれによって気付かされるありがたさのバランスがちょうど良くて、なんだかんだこのマウスピース生活、ちょっと気に入っている。

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