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makicoo — essays 2017–2026

自信の作り方

2025-10-08 / 考えごと・人生 / 最近の学び

「自己肯定感」という言葉が流行していた頃、
「他者の承認を求めてはダメ」「まずは自分のことを認めなくては」という言説が主流だったと記憶している。
そうだよね、他人の評価は他人の評価。自分は自分——。
当時の私はそう言い聞かせていたし、それらしい文章を書いたりもしていた。
けれど今、自分の自信の持ち方や、子どもが自分自身を肯定していく過程を見ていると、「自己肯定感」は、他者からの肯定が欠かせないと感じる。

「自分はできる」という感覚は、他者からの肯定や他者との比較なしには、なかなか芽生えにくいのではないかと思う。そして、たとえこの先誰かに否定されたり、あるいは自分自身が自分を信じられなくなるような出来事があったとしても、その言葉や出来事に囚われずに前を向くためには、かつて誰かに肯定された経験や、他者との比較の中で感じた優劣が支えになるのでは、と思うのだ。

そんなことを考えたのは、先日ピティナ・ステップというピアノの検定試験を受けたからだ。派手に間違えた箇所もあったけれど、我ながらうまく弾けたところもあった。そして何より、審査員の方からいただいたコメントが、とても励みになった。

実力不相応の選曲をしているという自覚があった。バッハの平均律もまだ手をつけていないし、ショパンのエチュードも弾いたことがない。進度的には、挑む段階ではないと感じていた。それでも弾きたくて、ここ半年、ずっとショパンのバラード2番だけを練習してきた。

そんな私の無謀な挑戦が、審査員の方の言葉「よく弾けています」によって肯定され、自信へと変わった。実力不相応の挑戦をしているという後ろめたさがすっかり消え、この曲に挑戦するのにふさわしい段階にいるのだ、と思うことができた。検定の場に立つだけでは今感じている自信にはきっと到達しなかった。

つくづく思う。他者からの肯定は、自信に必要不可欠だ。そして大切なのは、「肯定を得たい」と思い、その場に進み出る勇気。たとえ結果が思うようでなくても、折れずに続ける心。そして肯定を得るために積み重ねる努力。
その先に、他者からの肯定があって、そして自信が芽生えてくるのだと私は思う。

そして思う。
私も、誰かの自信の源になるような言葉を伝えたい。自分が受け取った肯定の分、今度は自分から誰かへとForwardしていきたい。そんなことを考えた。

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