25.2.26 GREEN DAYの来日公演ファイナルで見た、あの彼のこと
2025年2月26日、GREEN DAYの来日公演ファイナルに行ってきた。
初めてのGREEN DAYのライブは、とにかく熱気がすごかった。私は2階席のスタンドにいたのだけれど、2階席でも冷やかしているような人は見当たらなかった。1階のアリーナ席に至ってはものすごい盛り上がりで、GREEN DAYの生のライブを堪能している喜びが「気」となって2階席まで立ち上ってくるようだった。
ファン層は非常に幅広く、家族連れも多かった。GREEN DAYは1994年にメジャーデビューし、それから30年以上経つ。当時高校生だったファンが、自分の子どもを連れてきていても不思議じゃない。
ライブ終盤、あっさりと終わるかと思いきや、お決まりなのか、ギターを弾ける観客を募った。そこで選ばれてステージに上がったのは、どう見てもリアルタイムでGREEN DAYを聞いていた世代ではない、10代か20代の若者だった。GREEN DAYのTシャツを着ていたものの、彼らが全盛期を迎えた頃にはまだ生まれていなかったかもしれない。そんな青年が、感無量の面持ちでビリー・ジョーのギターを借り、"Good Riddance"を演奏した。
その演奏が素晴らしかった。
突然の指名で、自分のギターではないものを借り、2万人の観客の前で初めて演奏しているとは思えないほど堂々としたものだった。
🔗 https://twitter.com/noname_records_/status/1894729680630186279?s=46&t=gSsEDO8tjomhiktBTVxpAw
そして、その若者からは、大好きなGREEN DAYのステージで、自分のギター演奏に合わせてビリー・ジョーが歌ってくれるという奇跡への、この上ない喜びが伝わってきた。さらに、彼の演奏はGREEN DAYのメンバーを心から喜ばせたんだと思う。自分たちの曲を、リアルタイムでは聞いていない世代が、喜びを噛み締め、完璧に再現する。その若者をそこまで導いたのが自分たちであるという事実に、メンバーはどんなに感動しただろう。そして、その一部始終を目撃した観客も、まるで自分が若者のように感じ、一方で、そんな若者をも魅了するGREEN DAYというバンドを誇りに思い、久しぶりの来日公演で喜ぶメンバーの姿に胸を熱くし、何よりもその瞬間に立ち会えた喜びで満たされた。まさに、言葉では言い表せないほどの幸福な時間がそこにはあった。
ライブ後、Xには、あの感動的な"Good Riddance"についての感想が溢れた。
🔗 https://twitter.com/R__Y__O/status/1895345433591062588
🔗 https://twitter.com/chatoran299/status/1894736499658375264
🔗 https://twitter.com/punkkyurigeri/status/1895449683595788446
公式のSNSでも取り上げられていた。
🔗 https://www.instagram.com/p/DGmCPPDMDEd/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
彼はその後ラジオに出たり、すっかり時の人になった。
🔗 https://twitter.com/noname_records_/status/1895694203717583131
あの時のことを思い返して、改めて思う。
突然指名されてステージに上がることと、完璧な演奏ができることは、全く別の話だ。
どれほど幸運に恵まれてステージに上がれたとしても、実力が伴わなければ、あのような感動は生まれない。メンバーがあそこまで嬉しそうな表情を見せることもない。ステージに上がれたのは彼の幸運だけど、演奏後の会場とメンバーの喜びは、彼の実力、彼の演奏が引き出したものに他ならない。
自身も楽器を演奏する身として、思う。いつか、あのような素晴らしい機会に恵まれたとして、GREEN DAYのステージに上がった彼のように演奏できるだろうか?
今の答えはNO。いつかYESと言えるようになりたい、心からそう思う。
3/3 追記:あの彼にインタビューした人のブログ記事。