自分ハック♯3 嫉妬心との付き合い方
少し前のことになる。福田前事務次官のテレビ朝日記者へのセクハラが発覚した際、「ワイドナショー」で松本人志はこうコメントした。
「セクハラ6、パワハラ3、ハニトラ1でどうですか」
福田前事務次官はもちろんだけど、セクハラがあると分かった後も担当をかえなかったテレビ朝日、そして深夜のお誘いに嫌がるそぶりをみせずに応じた記者本人にも、問題と思われる要素があるのでは、というのが松本人志の発言の趣旨だ。私はいたく彼のこのコメントが心に残って、というのも、100%誰が悪いと言い切れることなんて、この事件に限らずそんなにないよなあということにはっとしたからだ。
出産をし、「母」になってからもうすぐ2か月。この2か月はまさに言い切れない感情ばかりの毎日だった。たとえば抱っこしているうちに寝落ちした我が子。寝顔をみてなんとかわいいのかと思う。

一方、子の重量は私の腕にはずっしりと重い。寝顔をみていたい、という気持ちが5ある一方で、早く腕の中から離したいという思いも5ある。
同様にギャン泣きする子に対し、かわいいなあとも思うしイライラもする。なかなかでなかったウンチが出た時も、これで子が楽になるとほっとする一方、大量のウンチの後始末~漏れて服を汚すことが多い~にうんざりする気持ちが入り混じる。
そんな「楽しい/幸せ」と「大変/イライラ」が絡みあった毎日を過ごしていたら、他人へ抱く感情も同じだなあと気がついた。
私は自分が文章を書くから、優れた書き手に対して嫉妬することがある。SNSで賞賛されているテキストを目にし、読んですごいなあと感じた時に感じる嫉妬心。ただその気持ち、本当はそんな単純なものではなかったのだ。言うなれば嫉妬5、学びたい3、憧れ2といった案配。
嫉妬の裏に隠れていた「その人から学びたい」という気持ち。この存在の発見はずいぶんと私の心を楽にした。
そうやって考えてみると100%嫌いな人、苦手な人なんてそうそういない。割合の差こそあれど、誰のことも好きだったり尊敬したり興味があったりするんだろう。
今はそんな風に思っている。